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旭川、北海道で一番好きな街かもしれない。その理由の一つがラーメン。
ラーメンは好きなのと嫌いなのとがある。好きなのは、徳島、和歌山、横浜家系など。豚骨醤油のシッカリしたのが好き。加えて、コシの強い太麺が良い。これに酢を少しかけて喰うのが最高。
逆に嫌いなのは、函館、札幌。苦手は九州。函館ラーメンは昔は旨かったのだろうが、今どきの函館ラーメンというものは顆粒の鶏ガラスープの素と塩を湯にガサっと入れただけ。もちろん函館にも旨いラーメン屋はあるが、それは若い店主が勉強して作り上げたラーメンで、世間一般で言う"函館ラーメン"とは全く異なる。札幌も同様。味噌が入るだけの違い。
余談だが、好きなタイプには京都、広島も入る。が、京都のラーメンというとアッサリ味と思われるときがある。本当の京都ラーメンは『夜鳴き屋』のようなの。『天下一品』も元祖だろうが今はひど過ぎるから除外。
広島ラーメンも豚骨醤油で好きだが、今の時代に広島のラーメンというと"唐辛子つけ麺"が有名になってしまった。困ったもんだ。
雑談はさておき、
室蘭から旭川に行く電車が遅れてしまい、20時半閉店の『梅光軒』はギリギリアウト。
で、行ったのが『天金4条店』。
店に入りカウンターに座って「正油野菜ラーメン」840円を注文。"野菜"は余計だが、翌日からの貧しい食生活の中、体調を考えて。
来たラーメンはボリューム充分。
スープを呑むと、これが旭川。東京の支那そばが好きな人には"生臭い"と怒られそう。
麺も中太で丁度いい。旨い。
野菜はやはり邪魔だが、これは仕方ない。
久々に旨いラーメンを喰って、大満足。
駅裏のボロボロ呑み屋から出たが腹が減っていて、ラーメン屋を探して土砂降りの中を彷徨って『じぇんとる麺』まで来てしまった。ラーメンを喰うならここかな、と思っていたからちょうどいい。
カウンターに座って「カレーラーメン」690円を注文。
来たラーメンは結構量が多い。
喰ってみると、麺は西山製麺の良いところがでている感じ。歯応え良し。
汁は辛いがうまい。甘辛い。飯にかけて喰いたい感じ。
思っていたよりは旨いと思った。まぁ満足。わざわざ喰うほどではないが。
因みにカレーラーメン、現地の業界では"札幌の味噌""函館の塩""旭川の醤油"に続く"北海道第4のラーメン"にしたいらしいが、そんな立派なもんじゃない。そもそも"3大ラーメン"でも評価できるのは旭川だけ。もちろん札幌・函館にも旨い店はあるが、それらは味噌・塩ではない、店主が自分で探したオリジナルの味。
それらに注ぐ4番目だから、大してことはない。
翌日の旭川行きの切符をネットで取ったのに変更はネットからは出来ない、との理不尽なJR北海道の要求に応えるべく、夕方、東室蘭駅のみどりの窓に行った。
予約した電車を1本早くするのに40分もかかり、インドの鉄道の窓口のようなスムースさで用は済んだ。
さて、晩飯を喰うのに外は土砂降り。面倒なのでこの辺りで喰ってタクシーで宿に戻ろうと思案。何を喰うか。室蘭の名物は焼鳥とカレーラーメン。10年ほど前に何度か来ていて、どちらも大したことないのは判っていたが、他に旨いものがわる街でもないから焼鳥を喰うことにした。
駅の屋根から見渡したら、横に入った奥に"焼鳥"の文字が見える。行ってみるとかなりボロイ店。よく言えば、かなり渋い。戦後のバラック風。
まぁ良いか、と思って入ってみた。
後悔した。外はかなりボロだが、中は朽ち果てている感じ。円形カウンター7,8席だけで上からゴチャゴチャとぶら下がっている。場末のスナックの風情。
カウンターの奥目のところにドヨ~ンとしたお婆さんが座ってこっちを見ている。一瞬、逃げようかと思ったら婆さん、奥に向かって"お客さんだよ~"と。するとカウンターの奥から少しは理解しやすいオバサンが出てきた。ママらしい。ということは婆さんは客のようだ。
仕方なく、カウンターの手前に方に座ろうとしたら婆さん、隣に座れとヨレヨレと手招きする。困ったが、一つだけ婆さん側の椅子に尻を移して"お店を広く使えますね"と誤魔化す。
まずはビールを頼んだらチューハイのグラスが出てきた。生ビール?と思ったらサッポロの瓶。それを婆さんが注ぎに来ようとするので慌てて自分で注ぐ。
何かと関わってこようとする婆さんに腰が引けているのを見てか、ママが婆さんと話かけて自分の席に戻してくれた。婆さん、"たかちゃん"というらしい。
「焼鳥」2本と「鳥皮」2本を頼んだ。室蘭の焼鳥が有名なのは、要するに旨いからではなくて「焼鳥」とは豚のばら肉を四角く薄めに切ったやつと葱の串焼きだから。鶏肉ではない。これは函館でも同様。"焼鳥なら鳥肉だろう"という真っ当な指摘に対しては"豚肉を串に刺して焼いたものを「焼鳥」といふ"ということらしい。
突き出しの「蛸の酢味噌和え」と焼鳥でビール、引き続いて焼酎の水割りを呑む。蒸留焼酎を頼んだら"北海道の人でもないのに"と少し驚いていた。
焼鳥も蛸の酢味噌も決して旨いわけではないが、この場末感は心地よい。が、婆さんには気をつけないと。
それでも色々と話しかけてくる。"始めてきたのか?"と聞かれて"10年くらい前に函館に住んでいた時にはよく来ていた"と答えると婆さん、"オレも函館だ"と。聞くと江差の人だそうだ。何言っているか言葉がよく判らなくてボケているのかと思ったが、そう言われると道南の浜言葉だ。
しかし苦労をしたようで、28の時に江差を出てダンプの運転手をしていた、とか苦労話が始まった。今も一人住まいで寂しいようで、"辛い"とか"いいことは何もない"とかグズグズブチブチ言っている。
少しして流れを変えようと、ママが婆さんにカラオケを歌わせようとする。
婆さん、好きな歌があるらしいが"この店のカラオケには入っていない"と。ママも"何度も探したが入っていない"と言っている。聞くとチェウニの曲。今どき、通信カラオケで入っていいないはずはないからリモコンを借りて探してみたら案の定、すぐに見つかった。
ママ、感動。婆さん、お喜び。ママが焼酎の水割りを1杯、サービスしてくれた。
婆さん、歌い始めたら声は結構若くて張りがあり、昔は歌も上手かったんだろうと思う。
歌は楽しいようで、歌い終わっても表情が元気になっていた驚いた。
少しの間、婆さんの話に相槌を打ちながら曲探し係。ほとんど福祉・介護の世界。
中々席を立ち辛かったが、婆さんが落ち着いたところでお勘定してもらう。焼酎は御馳走してもらったのも入れて4杯飲んで、〆て3000円。
ママと婆さんの笑顔から逃げるように店を出て、暗い静かな空間に戻ると腹が減っていることに気がついた。ホッとして酔いも廻って来た。ラーメンでも喰って帰ろう。
なかなか貴重な体験だった。困ったが、終わってみると嫌ではなかった。たかちゃん、頑張れ。
我が国ではもうすぐ生肉が禁止になるかもしれないと思い、レバ刺しを食いに行った。
近所にあって我が家お気に入りの焼肉屋。
生ビールを頼んでから「ぶつレバ刺し」980円、「生つくね(塩ユッケ)」980円、「テール蒸し」800円、「東京苑サラダ」680円、「白菜キムチ」500円、「中ライス」280円。
「ぶつレバ刺し」は葱がたくさん入っていて旨い。レバーも臭くない。
「生つくね」はユッケに軟骨が入っているそうで、コリコリ感があって旨い。これ、出し方が非常にお上品で立派だが、出来ればかたまりでドーンを出して欲しい。

テール蒸し」は「テールスープ」。旨いが普通のメニューで少しがっかり。
野菜も食べたくて行ったのだが「東京苑サラダ」は野菜が大盛で嬉しい。
この辺で焼き物に。
「切り落としカルビ」980円、「ハラミすじ」500円、「青森ニンニク焼き」680円。
あと「ナムル」650円、「ネギ盛り(塩)」580円。
「カルビ」も「ハラミすじ」も非常に旨かった。
が、これまでに生肉と野菜で腹が一杯になっていて焼いた肉をあまり喰えなかったのが残念。
締めに連れが「冷麺ハーフ」500円を喰って終了。
酒は生ビール1杯とハイボール4杯、連れは生ビール2杯。あとは二人で「二東マッコリ」を甕で一つ飲んで、締めて13770円。大満足。
次回は焼き物をもう少し喰いたい。
暑い日が続いて冷たい蕎麦を沢山食べたくて、大塚『みとう庵』へ。
11時半開店だが』10分ほど早く着き、券売機は動いているので食券だけ先に買って店の前で待つ。
今回は"今月のお勧めセット"の「なめこおろしせいろの大盛り・ちくわ天付き」580円。
麺は細切りで頼んだが、シュっとしていて旨い。
出汁は辛めでまぁ旨い。
ちくわ天もサクサクしていて、良し。
と、程ほどのことを言いながら、この値段でこの蕎麦は素晴らしい。この蕎麦を「もり」で喰ったら、なんと300円。大盛りで400円に特盛で550円。
これが近くにあるのは有難いが、そうなると我儘が高じる。常に空いていてほしい。
次回は温かい「肉そば」が旨そう。